アラスカ、そして北極のKaktovik, Barter Islandから戻ってきました。
今回はツアーグループをご案内しての旅でしたが、参加者の皆さんのみならず、私自身も驚くほどの、ほぼ奇跡とも言えるほど幸運に満ちた、素晴らしい旅になりました。
アラスカ本土で訪れた場所は、いずれも以前に何度か訪れた場所が殆どでしたが、どこも紅葉黄葉はピークで、燃え上がるような真紅のツンドラや山肌、地平線まで続く黄葉をつけた白樺林は、何度見ても心癒されるものでした。
本土滞在中のハイライトは、何と言ってもオーロラでしょうか。
出発前にオーロラ予報をチェックすると、我々がオーロラの名所、フェアバンクス郊外に滞在する日に、何とLV6の予報が出ていました。LV6というのは年間でもあまりないほどの高い数値で、ほぼ電磁嵐とも言っていい数値です。これは期待出来る・・・と思いましたが、何と言っても天気が悪ければ全く見えないのがオーロラ。でも幸いなことに、その日は快晴で、夜空には写真のようなオーロラが何度も何度も現れました。
そして、このオーロラ観測の翌朝、寝不足のまま向かった、北極海の小島では、更に様々なミラクルが待っていたのでした。
まずは、天気。
今回7人乗りの小さなチャーター機でカクトヴィークへ向かったのですが、荒れることの多い北極では、何日も欠航することも珍しくないと言います。
しかし私たちの滞在中は、ほぼ無風・快晴。海面はまるで湖面のように静かで、夕刻にはオレンジ色に染まる海の中で、たくさんのホッキョクグマを間近で見ることが出来ました。
前の記事に書いたように、ここに行く前から、ここが世界で一番健康的なホッキョクグマが見やすい所だというのはわかっていました。
でも、まさかこんなにも至近距離で、あんなに多くのホッキョクグマが見れるとは、正直思っていませんでした。海に出る度、20~30頭のクマたちを見ましたし、ボートの周囲、どこを見てもホッキョクグマがいる、という状況は、本当に現実離れしていて、夢のような世界でした。
そして、どのクマたちも丸々と太っていて、行動も悠然としていて我々がいても意に介することなく、そればかりか、子グマたちは我々に興味津々でボートに寄って来ました。親グマにしても、授乳・ヘソ天爆睡など、リラックスしていなければ見られないような姿を、たくさん見ることが出来ました。
北極に行ったのは初めてではなく、グリーンランドやスバールバル等にも行っていましすが、今回のBarter Islandほどの感動はなかったですね。やはり、動物好きな私にとっては、野生動物がよく観察できるか否かが、感動の量に反映するのかも知れません。
まだ、前回のスコットランドの写真も、ギャラリーに追加していないのですが、先に、このアラスカの写真を追加しようと思います。
是非、ギャラリーの方もご覧頂ければ幸いです。